事件から5年たった今
あの不審者の侵入事件から5年がたち、旦那との間に娘もできた私たち。
フラッシュバックは前回話したあの一回きりで、あれ以来ない。
でも、自分の中にまだ犯人がいるとわかってしまった以上、いつフラッシュバックしてもおかしくない怖さが生まれました。
それでも私は伝えることをやめたくない
そんなフラッシュバックに恐怖を感じながらも、私は事件の事をためらいなく友人たちとシェアした。
こういう事件の事、被害者ベースでタブーにしたくなかったからです。
そして聞いてもらう事で、心の中に隠れてるあの日の私自身に「大丈夫だよ、あなたが恥じる事ではない」と言いたいのかもしれない。
世の中にはもっとひどい事をされても意欲的に講演活動などをしていらっしゃる方もいるし、逆に(一般的にみて)これより軽い刑罰の被害でも誰にも言えずに一人で抱え込んでいる方もいる。
だから被害の大きさや抱えている痛みは、単純に起きた事件の大きさとかでは計り知れない。測っちゃいけないと思う。
それをたくさんの人に知ってほしいと思います。
被害者一人ひとり、捉え方は違う
一重に「被害者」とまとめられがちだが、被害者だって多種多様で捉え方だって全く違う。
たとえ同じような事件・被害にあった方でも、その対処に求める形は全然違う。
慰めてほしい人もいれば、一緒に怒ってほしい人もいるし、何も言わずに放っておいてほしい人もいる。
私の場合は「可哀想」と言われるのがつらかったです。それは弱者に向けた言葉だと思ったから。
私自身は少なくとも犯人に負けたなんて思ってないし、むしろこの事件を通して強くなった。
「可哀想」なんて言葉で片づけられたら、そんなみじめな事はない。
そんなこじらせてる私ですが、いかなる場合でも「一時の性欲」のために何の罪のない人の人生をめちゃくちゃにしていい権利なんて誰にもないという事を伝えたいです。
その瞬間、犯人だけがいい思いをするかもしれませんが、その一瞬の快楽のために、被害者は一生苦しみ続けることになります。
私なりの伝え方で
前に記述した通り、世の中には私よりひどい被害にあっても講演会とかで意欲的に活動して世の中に伝えている方がたくさんいらっしゃいます。
私にはそんなスキルも力もないけれど、誰もが体験するようなことじゃないからこそ自分のできる方法で伝えていこうと思い筆をとりました。
SNSやDMを通してたくさんの人の言葉をいただき、とても励みになれました。
「笑っちゃいけないことだと思いますが、戦闘中の漫画笑いました」というコメント、とっても嬉しかったです!
暗い体験記だと、経験していない方は読むのもつらいと思います。
体験してない人が呼んでくれるような体験記が書きたくてかなりコミカルに描いてるので(というか私がそうでしか書けないw)、私の漫画においては大いに笑っていただいて構いませんし、それが嬉しいです。
こういう事件を「タブー」ではなく真剣に向き合える世の中になれば、声も出せず泣いている人たちも少しは減らせるのかな…と思います。
ここまで長々読んでいただきありがとうございます!
窓から不審者レポの全編はこちらから!
窓から知らない人が入ってきた話 その1
窓から知らない人が入ってきた話 その2
窓から知らない人が入ってきた話 その3
窓から知らない人が入ってきた話 その4
窓から知らない人が入ってきた話 その5
窓から知らない人が入ってきた話 その6
窓から知らない人が入ってきた話 その7
窓から知らない人が入ってきた話 その8
窓から知らない人が入ってきた話 その9
窓から知らない人が入ってきた話 その10
窓から知らない人が入ってきた話 その11
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