警察のお世話になります
彼氏が通報してくれましたが、本人からの通報が出来るのであればという事で結局私からも110番警察。
ほどなくして、私の住むアパートのインターホンが鳴りました。
正直怖すぎてドア開けるのも怖かったんですが、カメラ付きインターホンだったので警察だという事が分かりドアを開けました。
てか、めっちゃ来る。
せいぜい2人くらい来てもらえるんかと思ってたし、事情聴いてもらって「ここらへんのパトロール増やしますね~」程度の対応だと思ってたんですが、白い巨塔かな?ってくらいゾロゾロ人が連なって私の狭いワンルームに入っていらっしゃいました。
ちょっと面食らう私。
まるで殺人現場
現場の説明をしながら、鑑識っぽい人が刑事ドラマで見るようなナンバープレートを立てていきます。
犯人ともみあいになった場所などにテープでマーキングされたり、写真をパシャパシャ取り出したり、家の外には「立ち入り禁止」のテープが張り巡らされていたり…
あっという間にドラマの殺人現場さながらの雰囲気。
おお、こんな風になっていくんだ。こんな大ごとなんだ。
こうなって初めて、自分の身に起きたことはただならぬ事件だったんだと気が付きます。
いつの間にケガ
遅れてやってきた刑事さんに挨拶をしていただき、状況報告を含む雑談。


ちょっと首をはさみでつつかれただけなので…
そういいながら長い髪を寄せて首を触ると、びっくり。
なんと手にべっとり血が付いたのです!!!!

血ーーーー!!!
その血を見て、刑事さんも鑑識も顔色を変えて証拠写真撮影。
番号札もって、傷口を見えるように写真撮られます。まるで悪いことした人みたいな気分になります。
場所が場所なので血はべっとり出ていましたが、幸い傷口は浅く傷口は今はもう目立ちません。
生きているだけでありがたい
刑事さんたちは、若い女性が傷つけられてさぞつらかろうといろいろ慰めてくださったが、肝心の私は傷口自体はそこまでショックではありませんでした。
むしろつい30分前は「ここで死ぬのかもしれない」と思った自分なので、今生きていること自体、まだ信じられないくらい奇跡そのものだった。
今まで26年間生きてきて「生死」についてリアルに向き合ったことがなかった私だったので、生きているだけでこんなにラッキーなことはないと思えた。
その思いは数年たった今では日常的には忘れてしまうけれど、いろんな節目で私を律する指標になっている。
小さい頃の習い事が私を救った

なにか武道経験はありますか?
ないです!と即答するところでしたが、よく考えてたらあるかも…

今の今まで忘れてましたが。
そうなんです、私の父が「子供達にはなにか武道を必ずさせたい」という思いがあり、私も一応空手を習っていたんです。

それに不審者にだって、空手の技みたいなのは全く使ってないし…(ペンをぶっ刺しまくっただけ)

武道経験ある人は、経験から自分から戦いに向かっていけるんですよ。
刑事さんの言葉を要約すると、最近の若い世代は小さい頃から誰かと争ったり殴り合ったり喧嘩したりしない。親にも叩かれたこともない人も多い。
それは時代の流れだから仕方がないんだけど、いざこうやってイレギュラーに戦わなきゃいけない状況に巻き込まれたときにせめて自分を守るための強さがほしい。
その点、武道をしていた人たちは武道の場で拳を入れることも拳を入れられることもたくさん経験している。
拳を向けられたら、拳で立ち向かう事を経験として持ってることはとても強い。
だからこういう非常時に、立ち向かおうと思える。…との事でした。

それでも通わせてくれた親に感謝しなきゃね
人生はつながっている
刑事さんのその言葉がすごくストンと心に落ちて、私は感謝と共に不思議な感覚を覚えた。
小さい頃、毎週2回の空手の時間が大嫌いだった。(自分から空手を選んだのにw)
通ってたことも忘れてたくらい、今となっては「何の意味もなかった」様に見えた経験。
それが遠い未来である今の自分を救ってくれたのかもしれないと思うととても感慨深い。
長い人生ってつながっているんだと改めて感じた。
そして急展開
刑事さんとの話にジーンと来ていたら、事件は急展開しました。

窓から不審者レポの全編はこちらから!
窓から知らない人が入ってきた話 その1
窓から知らない人が入ってきた話 その2
窓から知らない人が入ってきた話 その3
窓から知らない人が入ってきた話 その4
窓から知らない人が入ってきた話 その5
窓から知らない人が入ってきた話 その6
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窓から知らない人が入ってきた話 その8
窓から知らない人が入ってきた話 その9
窓から知らない人が入ってきた話 その10
窓から知らない人が入ってきた話 その11
窓から知らない人が入ってきた話 その12