犯人の目視確認
現場の調査が落ち着いたあたりで、現場がざわつく。どうやら外で犯人らしき人物が見つかったらしい。
正直なにをもって「犯人らしい」としたのか謎だが、とにかく私の目視確認が必要との事。
そういわれて、さっきまでなんとか保っていた平常心を失ってしまう私。
突然怖くなって、「顔をみたくない」と思った。
後姿とか写真だったら大丈夫なんだけど、顔を見るっていうのはホントに発狂レベルで恐ろしく感じた。
車からマジックミラーで確認
そうこう言っているうちに目視確認の手配が進む。
一応警察側も配慮してくださり、外で捕まっているその犯人らしき人物を車の中から確認することになった。
警察が用意した黒いミニバンはマジックミラーになっている為こちらの姿は見えないというが・・・
正直めちゃくちゃ怖くて顔すら上げられなかった。
さっきまで余裕ぶっこいていたのに、理由もなく震えていた。それでも何とか窓の外をのぞいてみる。
すると…

明らかに別人だった
冤罪を産む恐怖
あまりに別人すぎて、その旨を警察に伝えてその方は解放していただいた。
私が「この人じゃない」というまで警察は、この人が犯人であることが前提で話をしていた。
「こいつ、凶器捨ててます!(初めから持ってない)」とか、「服着替えに一回家戻ってます!(そもそも他人)」とか、犯人であることに当てはめようとする前提で会話が進んでいることに恐怖を覚えた。
もし私が犯人の顔をほとんど見てなくて「この人かもしれない」って言ってたら、あの時の人はどうなってしまっていたんだろう…。
私は被害者ではあるけど、もし罪のない人が私のせいで冤罪になんてなったら、その人にとっては私こそ加害者になってしまう。
簡単に人の人生を狂わしかねない恐ろしさを私は感じました。
窓から不審者レポの全編はこちらから!
窓から知らない人が入ってきた話 その1
窓から知らない人が入ってきた話 その2
窓から知らない人が入ってきた話 その3
窓から知らない人が入ってきた話 その4
窓から知らない人が入ってきた話 その5
窓から知らない人が入ってきた話 その6
窓から知らない人が入ってきた話 その7
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窓から知らない人が入ってきた話 その9
窓から知らない人が入ってきた話 その10
窓から知らない人が入ってきた話 その11
窓から知らない人が入ってきた話 その12
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