早朝から悪夢
翌日、寝室で寝ていた私は隣に寝ていた娘の奇声で目が覚める。
まだ言葉を話せない娘でしたが、それでもいつもの泣き声と全く違う事がすぐわかりました。
正気ではない、これは大変だ。
飛び上がって娘を抱くが、娘は体をビクンビクンと大きく跳ねさせて痙攣していた。
信じたくない世界

必死で話しかけてみるが、反応はなくひたすら痙攣している。
目線は完全に遠くだったり白目だったりをみたりして定まらない。
口からは泡を吹いていてよだれが止まらなかった。
愛する娘のその姿は、あまりにショッキングで頭の中が真っ白になった。
信じたくない世界がそこには広がっていた。
母親の役目
どんなにつらい状況でも、やらなければならない事が母親にはたくさんある。
父親が近くにいないなら、その分私がうまく立ち回らなければ。
この子の命がかかっている。
泣きたいような気持ちを押しつぶして、娘を抱えながら119番に電話。
何を話したのかは正直覚えていない。
電話口で「おかあさん、落ち着いてください」と何度も言われたことは覚えてる。
痙攣している子供は、転倒の恐れがあるから極力抱っこはしない方がいいと聞いたことがある。
けれど、私は娘を置くことが出来なかった。
今手を放したら、娘はどこか遠くへ行ってしまうような気がしたから。
娘の入院レポの全編はこちらから!
[入院1]娘が高熱で搬送された話 ~わかってもらえぬ異常~
[入院2]娘が高熱で搬送された話 ~信じられない光景~←今ココ
[入院3]娘が高熱で搬送された話 ~考えてはいけないこと~
[入院4]娘が高熱で搬送された話 ~更なる苦痛~
[入院5]娘が高熱で搬送された話 ~熱性けいれんじゃない?!~
[入院6]娘が高熱で搬送された話 ~まさかの病名~
[入院7]娘が高熱で搬送された話 ~入院生活と疲れ~
[入院8]娘が高熱で搬送された話 ~溜まり溜まったストレス~
[入院9]娘が高熱で搬送された話 ~髄膜炎の原因~
[入院10]娘が高熱で搬送された話 ~忘れないように~
[入院11]娘が高熱で搬送された話 ~後日談 前編~
[入院12]娘が高熱で搬送された話 ~後日談 中編~
[入院13]娘が高熱で搬送された話 ~後日談 後編~